
オートバイの良さは今でも感じています。
廃業して2年間引きこもり、精神に異常をきたしていた頃は、オートバイの「オ」の字も聞きたくないし、街で走っているオートバイは見ないようにしていました。
オートバイには二度と乗らないと思いました!
自分のヘルメットやジャンパー、革ツナギ、ブーツなどの高価なオートバイ用品は処分しようかと思いました。
しかし廃業して3年近く経ち、双極性障害も回復してきたら、オートバイってかっこいいなとライダー目線で思うようになりました。
そしてあるオートバイメーカーの動画で私の尊敬する仕事でもお世話になった、二輪ジャーナリストの方が出演していてオートバイの良さを語っていて感動しました。 今まではオートバイを仕事で30年間続けてきましたが、オートバイの仕事からはなれ、ライダーとしての気持ちに切り替わると、季節を感じながらアクセルとブレーキをコントロールして峠道を走る快感は最高です。
また、年齢も50歳を超えると自分に合ったバイクの選択もわかります。
オートバイビジネスのプロでしたから、オートバイの改造でなく改良する部分もわかります。だからもし、オートバイを買ったら、ここを改良しようと頭が働きワクワクします。
今は破産して、経済的に余裕はありませんが、また、オートバイに乗ろうという明確な目標で前向きになりました。
仕事もがんばろうと思います
実は私は、オートバイの運転があまり上手くありません。
峠道やサーキットでもそんなに速くありません。
しかし、オートバイビジネスのプロでしたから、新しく出るニューモデルのデザインや試乗をすると売れるか売れないかがわかります。 そして、自分に合ったオートバイの選出は間違ってなかったと思います。
だから自分が所有していたオートバイは我が子のように大切にきれいにしていました。

20代までは無茶ばかりやって、指や肋骨、鎖骨を骨折しましたが、30代に入り、自分で商売を始めてからは、無事故で転倒や立ちゴケもしたことはありません。
無理をしなくなりました。
他人より下手でも遅くても良い。「マイペースで楽しく乗ろう」が基本だと思います。 だから、お客さんと行くツーリングで私が楽しく乗っている姿を見せると、乗り換えの商談になりビジネスにつながりました。
これが「俺のほうが速いぞ!」という雰囲気を出すとお客さんもひいてしまいます。 現在、オートバイを乗らない若者が増えています。
道の駅などで休憩しているライダーはおじさんばかりです。
これも時代だと感じます。。。
私はイタリア製のドゥカティというオートバイを扱っておりましたが、日本のバイクオートバイ文化には深い歴史があります。
国産のオートバイはなかなか壊れません。また、とても乗りやすいものです。
若者がオートバイ離れしたのは製品が原因ではなく、免許制度で小型、中型、大型と複雑に分けていて、免許を取りづらくしているように感じます。 また、世界でのオートバイレースで日本人ライダーの扱われ方です。イタリアやスペインでは世界レースで活躍したライダーはヒーローです。しかし日本人ライダーはメディアに全く取り上げられずかわいそうです。
日本人の若者たちが憧れるスポーツになっていません。
今はオートバイを所有していませんが、いつかまた乗り、オートバイを楽しみ、生きがいにしていきます。