コロナ禍におけるひきこもり 玉田紀夫(仮名)60歳 製造業経営者 従業員1000人


【事例】


この度の、コロナ禍の被害で昨年6月からクライアントからの受注が半減。

ナンバー2の専務とは人間関係は悪くなり、さらに運悪く経理担当が横領して300万円の被害にあう。玉田さんは持病の高血圧も悪くなり、体調がすぐれなくなる。

そして、うつ状態になり、思考がおかしくなり、自ら運転もできなくなる。

主治医から会社を休職するように言われて、やむなく休職して3ヶ月経過する。

玉田さんの覚悟では、他のグループ会社に買収される覚悟も決めている。

専務もその相手のグループ会社と懇意にして、引き抜かれる情報もある。

社内では玉田さんを支持する側と専務を支持する派閥にわかれてしまっている。

起死回生に他の事業の展開をする立案もあるが取締役会では意見がわかれてしまっている。


玉田さん自身、孤独に向き合い、悶々とした日々を送っている。

税理士と資金繰りを照らし合わせると、借り入れの返済と一般管理費が足をひっぱり1年後には資金ショートする。原因は前述したとおり、受注が半減してしまったからである。

また、昨年に支店工場を建設した設備投資資金と事業拡大において社員も増員させて

借り入れが昨年より増えて5億円ある。


玉田さんは、業界では人格者として通っており、商売敵や同業者からは尊敬されている。

また、プライベートもそんなに派手でなく、趣味は盆栽や愛犬の世話などである。

海外視察で行く飛行機もビジネスクラスでなく、社員と同じエコノミークラスにしている。

通勤用の四輪車もクラウンを10年、愛用している。

お酒は飲むが、派手なナイトクラブには行かず、社員ともコミュニケーションを取るときでも一般大衆の居酒屋を利用する。


また、前述した、経理担当が横領した件は人道的に許さず、300万円をそのまま回収できたら、そのまま300万円を顧問弁護士に支払い執念を燃やす一面がある。

顧問弁護士も玉田さんの為なら、情熱を燃やし、逆に顧問料をもらわず、300万円を

回収してみせるという状況になっている。


玉田さんはうつ状態でひきこもりになっているが、あとは天を仰ぐだけだと割り切って

いる。社長職にこだわらず、会社の命運が決定されたら、それに従うと決意しているが

玉田さんを支持する取締役や社員は、激励をして、なんとか会社を守ろうとしている。



【大河原康からの回答】


まずは、玉田さんは側近に自分の健康状態をハッキリ言って、しばらく休養するべきだと思います。また、中途半端に会社の情報が入ると健康に害し、また経営方針にたいして気持ちが揺らいでしまう言動をしてしまい、かえって社員が露頭に迷ってしまいます。

資金繰りが1年もつのであれば、時間はあります。


コロナ禍で世の中の中小零細企業は1年おろか3ヶ月、それよりも1ヶ月ももたず、持続化給付金ももらっても、厳しいところはたくさんあります。

まず私がアドバイスさせていただければ、規則正しい生活をして、ひきこもりの中で好きなことだけやればいいと思います。

また、奥さんにも健康的で好きな食べ物をだしてもらい精神科医や精神薬によっては飲酒を禁止する兆候はありますが、翌日に会社へ行って社長職をやるプレッシャーがないのであれば、主治医と交渉しても飲酒しても良いと思います。


うつ状態では、飲酒はよくありませんが、玉田さんは自制が効くのであれば少量の飲酒で

幸せな気分になるのであれば、それはそれで良いと思います。

しかし、うつ状態や持病に悪影響がハッキリするのであれば、やめるしかありません。

私も無理には言えません。

根本は、好きで楽しく幸せに思う事ができるかです。

その思考と行動ができなければ、ふさぎ込み、寝る毎日を過ごすしかありません。

ただ、計画的に1年間会社の資金繰りが成り立つのなら、半年間は自由にひきこもり

その中で回復または復活できる準備をしてみたらどうでしょうか?

半年というのは、長いようで短いかもしれません。しかし、会社の社員がみる社長のイメージからすると半年ぐらいが限界だと思います。

それ以上になると、社員は違う方向性や経営方針を求めてきます。


今言った、半年はベストな期間です。

半年が経過したら、全社員から手書きのアンケートをとってみてはいかがですか?

もちろん、意見が別れる専務に対しても取るべきです。

半年後動けるようになったら、まずは資金繰りの状況を把握して下さい。

次に金融機関にあいさつをして下さい。

そして、サプライズで買収しようとしているライバル企業のトップにあいさつするのです。

優先的にはそんな感じですが、もちろん一番大事なのは、現場で働く社員にあいさつというか感謝の念を伝えて下さい。


アンケートは個人情報なので、玉田さん自身が管理して1000人の本音の文書を見て

下さい。重要なのは手書きだということです。字が下手な人でも一生懸命書いているかどうかはすぐにわかります。

このアンケートを見て玉田さんは何かを感じ確信して、経営方針がハッキリすると思います。





この事例と回答シリーズは、あくまでもフィクションの想定であります。個人情報には該当しておりません。

大河原ライフプランニング

大河原 康

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