事例と回答ブログ 木原 一郎(仮名)42歳 慢性うつ病 会社休職中 奥さん・子供3人


【事例】


神奈川県に務める、システムエンジニアで木原さんしか出来ないプログラミング作業が

あり、あまりにも膨大な仕事量になってしまい、慢性うつ病になってしまった。

その後、医師から休職するように言われ1ヶ月休職している。

食欲もなくなり、この2ヶ月で10キロ痩せてしまった。

釣りがとても好きで、休日は3人の子供を連れて、釣りに行くのが何よりも幸せであった。

しかし、現在は釣りにもまったく興味がなく、逆に釣りの道具を捨ててしまいたくなる

心境になってしまった。


木原さんは、責任感が強く上司からは絶大な信頼があり、プログラミングの実績は会社の

誇りであり特許もとっている。

木原さんの上司は今までの実績をとても考慮しているだけでなく、逆に木原さんを追い詰めてしまったのではないかと、経営陣に漏らしている。


現在の木原さんは、主治医の指示に従い、なるだけ会社の事を忘れ、療養に専念することを念頭に生活している。子供3人に対しての対応は笑顔を忘れず、無理なく対応している。


ある日、木原さんの上司が見舞いに行こうとしたが、木原さんは拒否した。

理由は、うつ状態で情けない姿を見せたくないからである。

その旨を、奥さんが木原さんの上司に伝えたら、上司の方は納得して帰った。


木原さんは、自己管理が出来る方なので、その日の一日の状態を日記に書いて、それを奥さんに提出するようになった。奥さんもとても協力的で木原さんを応援している。

主治医からの指示で、仕事の事は忘れて、頑張りすぎないことを強く言われている。

幸い、主治医の診断では重症な状態ではないと診断され、精神薬もそんなに多量に処方

されていない。


3人の子供たちも、奥さんの教育が行き届き、父親である木原さんをとても尊敬して

うつ状態であっても、受け入れている。3人の子供たちは木原さんの事が大好きである。

しかし、木原さんにとっては返ってそれがプレッシャーになってしまう時があり

悩んでしまう。



【大河原康からの回答】


木原さん自身、ご自分でいろいろとコントロールができているように感じます。

基本は、主治医との信頼関係を築き、精神薬をお互い議論できる先生がいいですね。

これが、冷たい対応で精神薬の処方も命令形で、木原さんの症状や副作用に耳を傾けない

精神科医はやめた方がいいと思います。

当事者が一方的に最悪の状態で思考も働かなくて家族もお手上げの状態であれば、主治医の指示一辺倒も良いかもしれません。


しかし、木原さん自身、自己管理ができるのであれば、ご自身にあった抗うつ剤を処方してもらい、回復の道を信じれば早く職場に復帰できるかもしれません。

また、もし職場復帰しても膨大なプログラミング作業は遠慮した方が良いと思います。

逆に後輩達を教えて、スキルアップさせて、自分しかできないという概念を捨てた方が

楽になります。会社側が意図的に木原さんを仕事漬けにさせてしまったのなら違う、対応を考えなければなりませんが、会社の対応や上司の行動をみるとそんなにエスカレートした感じではないように思います。


わがままになっていいと思います。

仕事ができないなら、休み、ゆっくり療養する。

また、少し元気がでてきたら、子供のペースでなく木原さんのペースで対応する。


医学的には朝の散歩をして、朝日を浴びて脳内のセロトニンが活性化するということが

ありますが、それは一例であって、無理にすることはありません。

散歩に行きたければ、行くというスタンスで良いと思います。


木原さんの社会人になってからの人生の中で、こんなに休んだ事はないと思います。

休みたくて休んだわけでは、ないと思います。

慢性うつ病になったのは、人間関係でなく、物理的に仕事にやりすぎでパンクしてしまった

と感じます。20代30代なら、今まで通りで出来たかもしれません。

しかし、40代になり、目や思考、肩、腰などプログラミング作業において職業病になる

リスクの中で、精神を病んでしまったのが事実ならば、考え的にはラッキーだったのかもしれません。最悪の場合は、自殺や、脳外科的な致命傷を負ってしまう可能性があったと思います。


まずは、マイペースでゆっくり療養して、もし会社側が解雇したとしても木原さんのプログラミングスキルが特許を取るくらいのレベルなら、たくさんの選択肢があると思います。

3人のかわいい子供たちも応援してくれるはずです。




この事例と回答シリーズは、あくまでもフィクションの想定であります。個人情報には該当しておりません。


大河原ライフプランニング

大河原 康

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