事例と回答ブログ 登校拒否 山下 強(仮名)15才 男性 中学三年生


【事例】


千葉県在住。

父親は47才で地元の名士であり資産家である。

高学歴であり、不動産会社を経営している。

母親は45才で旦那さんの仕事を手伝っており、高級外車を乗り、人を見下す癖がある。

強さんには2才年上の兄がいて、有名私立高校に進学して、現在17才で将来は有名大学を卒業してキャリア官僚になる目標がある。

母親は周りに長男の自慢話ばかりしている。


当事者である強君は中学三年生で今年、受験勉強だが、中学2年生より1年半ひきこもり

登校拒否を続けている。それまでは、学力はトップクラスでユーモアのセンスも良くクラス

では人気者であった。


しかし、母親が兄と比較して毎日、口うるさく「勉強しろ」と言ってヒステリック状態

で接していた。

父親の方も、勉強の結果ばかり聞いて、本人が満点をとっても、まったく褒めず

「兄はこうだった」と言うだけである。

兄も強くんのことを、バカにして、家では無視状態である。


そんなある時、強君は勉強するのがバカらしくなり、さらに中学校にいくのも面倒臭く

なり不登校を貫くことを決意した。


経済的に豊かな家庭環境なので、強君の部屋には、高価なパソコンや特大なモニター画面

やゲーム機があり、オンラインゲームもやりたい放題である。


生きがいを失ってしまった強くんは次第にゲームに没頭して1日10時間くらいオンラインゲームをするようになる。

家族も異変に気づき「腫れ物にさわらないように」なってしまった。


強君自身、「家族を憎しみ、自分がこうなったのは家族にせいだ」と思うようになる。

そして、勉強する人間や働く人間をバカにするようになり、自分が経済的に恵まれていることに気づいているので、自分が成長したり変えたりするのは良くないと念じて生きてしまっている。



【大河原康からの回答】


結論から申し上げますと、経済的にまったく困窮していなくて、他者を攻撃しないで

自分の中に閉じこもり、ご両親も、まだ40代であれば、これも強君にとっての最適な

ライフスタイルだと感じます。


多分、専門家のカウンセラーは原因を追求して本人に迫るのではないでしょうか?

強君本人にとって、今になって「ラッキー」な原因と、とっているかもしれません。

この経済環境だと、あと10年〜20年は、このライフスタイルでいけると確信して

しまっていると思います。


そんな彼に、働くことや、社会の厳しさや、経済的に苦しい大人の気持ちはわからないでしょう。両親も70代ぐらいから、さすがにテキパキとこなせなくなると老後を真剣に意識

します。ましてや、健康状態にも影響が出ます。

しかし、強君はこのままでいくと確実に

「7040」「8050」と称した「中高年のひきこもり」になるでしょう。


率直に言って、今すぐの解決策はありません。

ご本人が気づくかといっても、こればかりは、わかりません。

行政の自立支援プログラムをすすめても、本人はバカにして行かないでしょう。


私がライフプラニングとして、ご提案するとしたら、

まずは、家族への感謝を取り戻してもらう、この一点です。

自分がなぜここに住めるのか?

黙っていても、そのまま食事が用意される。

ライフライン(電気・水道・ガス)が自由に使える。

選択して綺麗になった衣服が部屋の前に置いてある。

オンラインゲームで有料のバージョンを自由に使える。


これは父親が稼ぎ、母親が炊事洗濯をして、家族生活というチームが成り立っているのです。父も母も兄も皆「戦力」となって強君だけ「戦力外」なんです。


まずは、戦力外である剛君を家族のチームの一員として迎え、強君もいきなり戦力という

イメージで行動するのでなく、家族に感謝して、家族側も強君にプレッシャーをかけず

復学などのハードルの高いこと望まず、まずは家族の一員としてお互い笑顔が自然とでる

雰囲気を作り出せれば幸いではないでしょうか?




この事例と回答シリーズは、あくまでもフィクションの想定であります。個人情報には該当しておりません。


大河原ライフプランニング

大河原 康


8回の閲覧0件のコメント