事例と回答ブログ 精神疾患・双極性障害 岡田由美子(仮名)32歳 主婦 ご主人・子供2人


【事例】


由美子さんは、重度の双極性障害になり7年経過する。

2人の子供への育児は放棄してしまっている。

ご主人は東京都内に勤務する外資系のサラリーマンであり高収入。

由美子さんは躁状態とうつ状態が激しく、躁状態では買い物依存症になり、高額なブランド物を買いあさってしまう。しかし、家に返ってくると罪悪感がつのり、激しいうつ状態になる。そして、寝たきりになり睡眠薬を過剰に服用して半ば廃人のような状態になってしまう。


由美子さんの旦那さんの勤務する上司は、状況をとてもわかってくれて無理な残業を言わずまた、急な出張を命令せず、業務中に戦力となってくれれば十分と認識してくれている。


由美子さんは育児放棄のほか、家事である、炊事、洗濯、掃除は一切やらない。

旦那さんは朝5:00に起床して2時間で全てをこなし、会社に出勤する。

どうしても、手が回らない時は義理の姉に、いろいろと手伝ってもらっている。


長女が7歳、長男が5歳であるが、子供たちも状況を把握して、母親である由美子さんとは

距離をおき始めている。とくに子供たちは由美子さんが躁状態で迫ってくるのがとても嫌で、理解できなくなり、いつも父親に連絡をしてSOSを促している。


由美子さんは、うつ状態で激しく落ち込むと希死念慮が働き、何度も自殺未遂をしている。

旦那さんはその状況を何度も目撃して、はげしく阻止している。

義理の姉も、会社の上司も、助言として子供のために別居して切り替えた人生を送り

奥さんである由美子さんは、精神科閉鎖病棟または、自立支援施設に入所するように言っている。旦那さんもその方向に傾いているが、由美子さん自身は頑なに拒否して、自力で治すことを何度も言っているが、回復の兆しはまったく見えない。


買い物依存を阻止するため、現金やキャッシュカードを取り上げても、今度はネット通販にはまり、多額の買い物をして、旦那さんが家に返ってくるとあまりにも膨大な量の荷物に

驚き、由美子さんに問いただすと、本人はわけがわからず泣きじゃくるだけである。

旦那さんもさすがに、我慢の限界にきているが、どこに相談してよいかわからず、困り果ててしまっている。微かな期待をして、激務に耐えているが、最近は身体の調子が悪く

休日は一日、寝て翌週の家事、育児、仕事の準備をする毎日を送っている。



【大河原康からの回答】


由美子さんに、自分を変えるように言っても無理だと思います。

まずは、通院している精神科病院の主治医と現実を事細かく伝えて、家族がどれだけ犠牲になっているか知ってもらいます。もし、主治医が受け入れず、適当な対応なら別の病院か精神科医に相談して下さい。双極性障害の特徴はいろいろありますが、一番は精神薬の基本である気分安定薬を決めることです。薬の種類を私は精神科医でないのでこれが良いとは言えませんが、通常のうつ病とは似ているようで、まったく違う病気です。

だから、精神科医も誤診であり、抗うつ剤をメインに決めてしまうケースがあります。


まずは、由美子さん自身でなく旦那さんと主治医の人間関係や信頼関係が築けるとだいぶ

楽になります。というか将来性を感じます。


育児に関しては、とてもナイーブな話ですが、物心がつきはじめているのであれば、細かい話はせず、病気であることをハッキリ認識して、旦那さんが父親役だけでなく、義理の姉と一緒に母親役を担って生活していくしかありません。


双極性障害の回復の場合は確率的な可能性を模索するべきです。

まずは、精神薬をいろいろと試し、由美子さんに合う精神薬を探し出すことです。

そして、電気ショック療法もあります。しかし、これは個人差やリスクもあるので主治医と

よく相談するべきだと思います。


由美子さん自身にはとてもプレッシャーになりますが、いろいろな約束が守れないのであれば、別居して子供たちとも会わせないことを言うべきです。

もし、自分の置かれた立場が理解できて協力する意思というか行動をして約束を守れば幸いです。旦那さんはサラリーマンであれ、高収入なので、別居して2人の子供を育て切り替えて仕事を頑張れば良い出会いがあるかもしれません。

しかし、旦那さんは堅実的に由美子さんを受け入れているのであれば、由美子さんはあらゆる手段で双極性障害と向き合うべきです。治療方法はたくさんありますが、全て個人差がありどれが良いかは、ご本人次第です。

このあらゆる手段に、チャレンジする勇気と気力が全てです。

うつ状態で寝込んでしまうのは、しょうがないことです。

しかし、良くなる状態と悪くなる状態があまりにも極端なのは、精神薬でコントロールして

肉体の衰えは、軽い運動をするぐらいで、その他のこと家事や育児は中途半端にしてはいけないと思います。まずは、気分の並を安定すべく、信頼関係を築ける主治医に出会う努力を家族でして下さい。




この事例と回答シリーズは、あくまでもフィクションの想定であります。個人情報には該当しておりません。


大河原ライフプランニング

大河原 康

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