恋愛純情物語【憧れのフェラーリ】



両親の愛情に注がれてスクスクと育ちました。

そして小学4年生(10歳)頃です。

毎日が楽しかったです。

この頃はスーパーカーブームで本物のランボルギーニカウンタックを見た時はたまげました。そしてライバルのフェラーリ512BBを見た時は、なんてなめらかなデザインなんだろうと感じて一目惚れしてしまいました。


そんな小学校生活を謳歌している時に、全クラスの合同練習がありました。

私は、背が小さくていつも、前から3番目ぐらいでした。

クラスは8クラスくらいあったと思います。

合同でラジオ体操をしている時に、はるか先の女子の一番最後尾に「えっ小学生?」というような女子がいました。


名前はミケーラちゃんです。

私は自由時間になりミケーラちゃんに近づいたらフェラーリ512BBのような美しさを感じてドキドキしました。

好きとか、かわいいという思いより「美術品」を見ているようでした。


同じクラスの女子とは、なんの抵抗もなく会話ができたし、得意の笑いのセンスで女子からも人気がありました。しかし、ミケーラちゃんにはそんな手段なんか使えません。

とにかく、なんか話しかけられないか、子供心で考えました。

しかし、考えれば考えるほど、緊張してしまいミケーラちゃんと目が合うと逃げちゃいました。男子の友達たちに相談すると「あいつデカイし変だよー」と言ってそれで終わりです。


そうなんです。男の子からは、人気がありません。

しかし、私なりの情報網で女子からどこに住んでいるかつきとめました。

別に今でいうストーカーではありません。

純真に一緒に遊べたらいいなあと思っただけです。

そして、協力してくれる女の子達とミケーラちゃんの家に行きましたが、

これがとんでもない大屋敷に住んでいて、建築業の棟梁の息子の私が近寄れるわけがないだろうと思いました。


一緒に行ってくれた女子がインターホンを鳴らして、ミケーラちゃんが出てきました。

私は会話なんてできません。

しかし、宝物で持っていたフェラーリ512BBの写真をミケーラちゃんにあげたら、彼女は喜んでくれました。


そのあと、一緒に行った女子から、なんでミケーラちゃんにあげて私達に何もくれないのと怒られました。。。

私はしょうがなく、スーパーカーでも3流の車種の写真をあげました。

これは、私の中でフェラーリはミケーラちゃんだけど、

あとの女の子達はカローラとかシビックなんだなと思ってしまいました。

これは上から目線じゃありません。

感じたままの行動なんです。


その後もミケーラちゃんと学校で会っても私は緊張して何もできませんでした。

私の事を好いてくれる女の子もいましたが、その子も私の中ではカローラなんです。

私の中ではフェラーリが欲しいんです。

しかも512BBというフラッグシップモデルです。

ミケーラちゃんがフェラーリ512BBなんです。


ある日、思いついたのはフェラーリ512BBの写真、消しゴム、模型なんかを全て箱の中に入れて枕元に置いて寝ました。

あとのスーパーカーグッズは、ほったらかしです。

枕元にフェラーリ512BBのグッズがあると、ミケーラちゃんと一緒にいるようで、日によっては、すぐに眠れず箱の中からグッズを取り出して思いをよせていました。

今思うと、恋愛感情でなく「ファン」であったり「憧れ」の心境であったと感じます。

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